2018年3月11日日曜日

結露=カビ 

結露 日本人の大敵

従来工法の住宅でもオール電化住宅でも、関東以北地域では、高気密高断熱住宅が主流になってます。元々北海道から始まった仕様ですが、寒冷地に住んでいる私たちにとっては《寒さ対策》重要ですし、新しく住宅を建てる方にとっては《とにかく暖かいぬくぬくした住宅を》建てることを強く望まれますね。 解ります。だって冬はほんと寒いですから。 

 
 ここでは、実話と経験に基づいた話をさせて頂きます。   
分かりやすくするために、少し窓の変遷について。。
   
子供の頃の住宅はどの家も寒かったです。 すき間風が入りまくり、風が強ければガラス窓がガタガタなり、 夜は厚い布団で寝てたと思います。 ガラスは3㎜より薄いガラスのみ。 窓枠は木製。 



そして、出てきたのが アルミ製の窓。 今でも普通に見かける窓です。 クレセント(鍵)で閉めたあと 少し力をかけてすき間風を入れないようにしています。 ガラスは3㎜を超えました。 見た目が近代風でおしゃれで、施工も楽なことから、一気に増えました。 ところが、このアルミ窓。 結露しました。 






 






アルミ製の窓=アルミサッシでの結露が 我慢できなくなると、窓と窓の間に空気層を作ろう。 これで断熱になる ということで、内側にもう一枚《内窓》をつけるようになりました。 






  




断熱効果は上がり、寒さが軽減されました。 でも、結露なくなりません。 というより水分の逃げ場がさらになくなりました。 (内窓は、昔でいえば、障子戸ですね。)  


そこで窓枠もそうだが、窓自体の結露を何とかする。 ということで、今度はガラスがペアになりました。 空気層を断熱材として使い、ガラスで挟む。
これでだいたい 熱は出入しなくなり 結露はなくなりました。 でも枠はアルミのままなので、やっぱり結露します。 

    ・・で、残り枠も断熱効果がアルミよりも高い樹脂にしようということになり、 現在では、これが、最終形態になっています。 (ガラスが3枚=3層=のサッシも登場しました)    





ここまで見てきて、今まで、住宅業界は断熱の効果をあげて、窓以外でも、屋根や断熱材、基礎に至るまで 外からの熱をもらわないことに重きを置いてきました。 
でも室内の水分は置いてけぼりです。(今でも)

 さて、そもそも結露はどうして起きるのでしょう。 結露の正体は水分であることは ご存知だと思いますが、 住宅内で水分が発生する場所を考えてみると・・


  まず、水まわりの設備がありますね。 キッチン・浴室・トイレ・洗面所・等々。 蛇口から水を出せば水分として蒸発しますし、全く使わなくても、排水管に防臭のための水溜まり(トラップ)からも蒸発します。

      

雨の日 玄関を出入すると 外から湿気が入ってきます。 台風とか来ていると玄関が水浸しになったりしますね。 出ていく時より、濡れて入って来る時は、水分だらけです。      



まだあります。 人間です。 呼吸すると水分が放出され、 暑いと汗で水分が放出され まさしく、水分発生装置。      




 


このように、各所から発生した水分が 室内に溜まります。  そこで、室内の水分を湿度という見える形でみてみると。 室内をコップに例えた わかりやすい図があります。   出典 ダイニチ工業 




この図の中で 大切なのは 相対湿度 という単語です。

  相対湿度:ある温度が最大に含むことができる水分量に対する量

 

  • 室温10℃の時 湿度50%
  • 室温5℃の時  湿度100%
  • 湿度20℃の時  湿度25%

ここで重要なのは、空気は温度によって膨張したり収縮することです。
上の湿度(相対湿度)は 水分量は同じです。 

冬の寒い時期 乾燥する!と感じるのは、5℃100%でも 25℃まで上がると25%しかない状態だからです。(体温は36.5℃なので呼吸する時もっと辛く感じます)


 

そこで冬の場合を見てみましょう。  










 


例えば、冬の時期に 快適な温度室内25℃湿度50%の時≒11g/m3(1m3あたり湿度100%ではMax23gの水蒸気を含むことができるので、湿度50%だと11g水蒸気がある) だったのが、窓近辺が10℃とすると 湿度100%でもMax9gなので湿度120%になって、20%分結露します。  

お分かりいただけたでしょうか。   



話を少しそらして、昔の話をします。

昔から日本は 四季がはっきりしていて、夏は暑く 冬は寒い気候でしたよね。

昨日今日始ったわけではなくそれこそ、有史以来いやもっと前から、こういう気候で日本人は暮らしてきたんですよね。

日本の建築技術は世界遺産になるほど世界的に有名ですが、それは五重塔の一本柱をはじめとする耐震技術もさることながら、 湿気との闘いでもありました。 



《 湿気があれば出てくるもの=カビ 》 


  過度な湿気は万病のもと。 

と経験上分かったんです。
床を高床式にするのもそうですし、今もみられる茅葺屋根も湿気対策です。 土壁もそう。 和室にみられる欄間もそうです。 
これらは全て湿気対策。  つまり、過去日本人は如何に湿気を逃がしカビを発生させないかと考え 一つの結論に達しました。 


それは とにかく風通しをよくする 




ここで、一つの疑問。 

風通しをよくするのはいいけど、冬は今よりもっと寒かったろうに、どうしたんだろう  と。
  文献を調べてたどりつきました。  
日本人は 湿気と寒さを天秤にかけ、湿気を取ったということ。  
つまり、冬の寒さは我慢しなさい。ということでした。
まぁそれでも 囲炉裏が中央にありましたが、各部屋にはあっても七輪程度だったでしょう。(しかも近代になってからやっと)  過去の日本の住宅技術は、夏の湿気対策を優先したってことです。

何回も言います。

 

結論=結露対策は風とおしをよくすること。 換気対策

   
いろいろ技術論があって異論があると思いますが、1500年も2000年も積み上げてきたことに私は賛同します。  

とはいえ、西暦2000年を超えた現代では 寒さ対策をしなければいけません。 

昔出来なかったこと、それを 今の技術で試行錯誤しながら、挑んでいると思います。
 

寒さを克服する以上、過去の日本人の知恵に反旗を翻すわけですから、湿気とどのように闘っていくのか。
 


次では現状とその問題点を記したいと思います。

2015年11月17日火曜日

安全弁や減圧弁をあなどるな!


給湯器や暖房ボイラーの配管についている安全弁や
減圧弁の重要性


給湯器(給湯ボイラーや電気温水器など)の廻りの配管に付属している機器類の重要性と軽んじることによる危険性をUPしたいと思います。

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まず、言葉の意味から。
左の図面は、電気温水器の配管図です。
真中に電気温水器本体。
電気温水器に給水が供給される途中に
【止水栓】と【減圧弁】
電気温水器から給湯が各器具へ供給される途中に【安全弁】
があります。
この図が、基本配管図になります。




では、次に現物です。


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← ←
【減圧弁】です。

用途: 水道圧を0.08Mpaまで減圧する弁。

水道圧は、(各自治体で違いますが)概ね、
0.3Mpa~0.5Mpaあります。
小型(簡易)ボイラーは0.1Map以下での使用が義務付けられていますので、それ以下に減圧する必要があります。





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← ←
【安全弁】です。

用途: 圧力が0.095Mpaになると外部に排出する弁。

給水圧を0.08Mpaまで減圧してボイラーに入りますが、0.095Mpaになると、これ以上の圧力上昇は危険なので、外部へ排出し、0.085Mpaになると止まります。






この減圧弁安全弁を無視して施工する。または、不良と気づかずに使い続けると、どうなるのか。
減圧弁が機能しないまま使う⇒ 安全弁から水が排出しっぱなし。
安全弁が機能しないまま使う⇒ ボイラー管体から漏水。 または、爆発

実際にあった事故の様子が動画にUPされています。
↓ ↓ ↓
安全弁を取り付けない無知な業者

上の事故は極端で、同業者としても信じられないのですが、それでもいかに減圧弁や安全弁が大切な弁なのかが、わかったと思います。

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ここで注意事項です。
今までのことを踏まえていただいて、
電気温水器や給湯ボイラーを取り替える際は、必ず【減圧弁】と【安全弁】も一緒に取り替えるようにして下さい。

この注意事項はメーカーカタログにも載っています。





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ネット上や、ホームセンター、安いだけの業者は、ボイラー本体の取替えの値段で激安をうたっていますが、今までの記事を読んでいただければ、それではいけないとご理解いただけたと思います。

電気温水器や給湯ボイラーはとても危ない機器類です。命にかかわることなので、決して自分で施工したり、本体だけの取替えなど、安さだけに目を向けないで下さい。